おが丸エンジンサウンド!!MediaPlayerの連続再生を使ってエンジンルームの音が聞けます。注:轟音のため音量を最小にしてクリックして下さい。 ヘッドホンで再生し、人と会話出来ない位の音になるとそこはもうエンジンルーム・・・くれぐれも耳をいためない様に!
いかがでしたでしょうか? 迫力を全てお伝えできないのが残念です。
ところで、車はセルモーターをまわしてエンジンを駆けますが、こんな大きなエンジンはどうやって起動するんでしょう?
私の長年の疑問をぶつけてみたところ、圧縮空気をシリンダーに順番に注入し、回転したところで燃料を噴射して起動をするそうです.知らなかった!!
エンジンの始動は出港の15分前で、港に着くとすぐに停止してしまうようです。
このときから、エンジニア達は整備で忙しくなります。
次の航海もトラブルがないように入念に手入れされ、エンジンに再び火が入るときを待つのです.
最後に、機関部のご理解とご協力感謝致します。
発電機用エンジンです。1200馬力のものが3台で構成されています。
1台に必要な潤滑油(オイル)は1000リットル・・。
乗用車だと3リットル位ですが・・・
撮影したときは停泊中だったため、一台のみの稼動でした。
それでも相当な音がします.
エンジンルームの最後尾部、ここから軸は海に出て行きます.
スタンチューブという場所で、船内の海水ポンプで適正な圧力を掛けることにより、軸と船体をシールして、海水が入ってくる事はありません。
これは減速機といい、エンジンによって生み出された回転を、プロペラにとって一番効率のよい回転数まで減速する装置です。
機関常用回転数493rpmからプロペラ軸回転数197rpmに減速されます。
上の写真から階段一つ下りると、エンジンの真横に出ます.
エンジンルームは音が半端でないため、機関員には耳栓が欠かせません。
これが、おがさわら丸のエンジンです。主機はNKK製V18気筒、13500馬力のエンジンが2機で構成されています.ピストンの直径は400mm!! 車のタイヤ位の円筒が460mm上下してるのです。ちなみに普通自動車のピストンの直径はコップくらい。
こんな巨大なエンジンのある部屋は50℃以上になるらしく、つなぎの洗濯は欠かせません.特に夏場はとても大変だそうです。
それでは、エンジンルームへ入って行きましょう。
車はタイヤで、船はプロペラで動きます.基本的に内燃機関、エンジンで動きます.しかし、同じエンジンでも、船のディーゼルエンジンそれはあまりにも大きく、そして、制御、整備に高度な技術を要求されます。
また、広い海の上で機関停止はあってはなりません。
それに応えるのがエンジンのスペシャリスト集団、機関部です。
我々が船に乗っても、彼らをほとんど目にする事がありません。それは、機関長を始め、機関部員が壁一枚裏、床下で裏方に徹し、日々の安全運行を支えているからです。
このページでは、そんな機関部に念入りに整備されたおがさわら丸の心臓部、エンジンルームを当直監視中の春口操機長に案内してもらいます。高温箇所が多数ございますのでお気をつけ下さい。
エンジンへ行くには、まずここ、機関管制室を通ります.ここは船内のメインエンジン、発電機、油圧、電圧、各種タンクの情報が全て集められ、24時間体制で監視しています.
年中無休のこの部屋のはたらきがないと、船は進むことも、蛍光灯一つもつかないのです。
航海中の操作はここからではなく、ブリッジからの操作へ切り替えられます。