
沿革
昭和43年6月 小笠原諸島復帰、硫黄島航空基地分遣隊新編(6月26日)
昭和57年3月 硫黄島救難飛行隊新編
昭和59年1月 航空自衛隊硫黄島基地隊新編
昭和59年4月 硫黄島警務分遣隊新編
昭和60年4月 硫黄島航空衛生隊新編
平成4年4月 硫黄島航空基地隊新編(硫黄島航空基地分遣隊廃止)
施設
硫黄島(22u)の約43%(9,5u)を、海上自衛隊第4航空郡が管理している。地熱が高いため、各施設には種々の地熱対策を講じている。
主滑走路は、2650m×60mあり2650m×30mの平行誘導路が、主滑走路閉鎖時の緊急滑走路として整備されている。
部隊等
○海上自衛隊硫黄島航空基地隊(約240名)
航空基地施設の維持及び飛来する航空機に対する航空管制・給油・救難等の任務に当たっており、救難ヘリコプター(S−61A)2機を保有している。
○海上自衛隊警務分遣隊(2名)
硫黄島における司法警察業務及び保安業務に当たっている。
○航空自衛隊硫黄島基地隊(約110名)
航空自衛隊に係わる硫黄島の基地業務を実施している。
○その他
不発弾処理員(陸上自衛隊員2名),公済企業職員、施設工事関連者(東京施設局職員及び建設業者)が在島している
航空管制
飛行場管制、ターミナルレーダー管制、進入管制及び着陸誘導管制の4種類の管制業務を、平日7:00〜23:00、土7:00〜1200の間実施している。
計器進入方式は、ADF、TACAN及びレーダーに係る各方式を設定している。
気象業務
気象衛星ひまわりの受信、ラジオゾンデによる高層気象観測、気象レーダーの運用等充実した装備による気象業務のほか、断層、噴気温及び地震等火山観測業務を実施している。
通信
昭和60年3月から通信衛星を利用して、本土との電話連絡が可能になった。
救難待機
S−61A2機2チームの待機を確保しつつ、硫黄島飛行場を使用する自衛隊機の飛行作業中は15分待機とし、その他の時は2時間待機としている。
災害派遣
昭和57年の硫黄島救難飛行隊新編以来S−61Aが活躍しており、平成11年末まで135回出動し、そのうち小笠原(父島、母島)からの急患輸送を63回実施している。
輸送
硫黄島には港が無いため、物資の輸送は次のように実施している。
●人員、糧食及び比較的小さな物資・・・航空便(海自YS−11、空自C−130・C−1等)
●危険物、大きな物資・・・・・・・・・・・・・・揚陸艦(南海岸で揚陸、搭載)
●航空燃料、軽油・・・・・・・・・・・・・・・・・専用タンカーを沖停泊させそこからフローティングホースで揚油
恐らく硫黄島であろう写真をイメージとして海上自衛隊サイトより引用、輸送船おじか
医療
遺憾が常勤しており、隊員に対する衛生業務の外、工事関係者(部外者)に対する診療も実施している。