初寝浦展望台入り口の反対側にある防災無線につながる山道を進んで行き、、金網で囲われた設備の手前左側にビニールテープが巻いてある木が夜明山高角砲陣地への入り口である。

数メートルおきの目印を頼りにジャングルを進んで行くと、なぜか道端に錆びた万力が転がる。
万力を越えると、木は生い茂っているが平たい土地が広がり、鉄板があったり、石が積んであったりと人の手が入っていた跡がうかがえる。


右手側に黒い闇が目に入り、どきりとさせられる。コンクリートの建物を石で綺麗に囲ってあり、中は丸窓が数個開いている。使用目的はわからない。
獣道を更に進んで行くと左手側にコンクリートで出来たトンネル状の壕がある。長さは数メートルしかなくすぐ外に出るが・・・

上のトンネルをくぐり抜けたところで、赤土が掘られた壕が口を開けている。

入り口は木の根が露出しており、崩れないかとも一瞬考えるが、びびりながら入ると中は下り坂だが土で簡単な階段が作ってあり、降りるとすぐに外に通じている為中は明るい。
土の階段を下りきると、コンクリートで作られた高角砲が錆だらけで傾きながらも未だ初寝浦を凝視していた。
12インチ高角砲と呼ばれるこの砲は、元は軍艦に付くものを陸地用に転用し、夜明山のこの壕に配備した様だ。
砲身の中は、らせん状に溝が切ってある。
外もコンクリートで覆われています。作られて50年以上経って少しずつ剥がれているようだが、爆撃にも耐えるように作ってある為か、かなり頑丈そう