奥村集落から夜明道路に入り、長崎のトンネルを越え、坂道が穏やかになると、右手に最近出来た巨大な電波望遠鏡が見えてくる。
そのまま進むと、カーブの中、右側のフェンスの切れ目から獣道が始まる。

なだらかな道だが、途中の沢を越えた辺りから右手が谷になり、倒木やら低い木の枝で道が分かり難くなる。


10分ほど歩くと、枯れた沢の谷が幾つか集まるような地形を見下ろす場所に着く。
こいつは通称”ぶぅ”と言います。 飛行機の羽らしき金属部品が谷あいに横たわっているのが見える。

微かにアメリカ軍の星マークが残っている。
羽のある急な谷を降りていくと、右手に壕が口を開けており、その飛行機のものと思われる錆の無い金属部品が置いてある。

移動した際、誰かが記したらしい文字を彫った石版があった。
どうやらこれは、ノースアメリカン製P51D ムスタングと呼ばれるアメリカ軍の戦闘機らしい。
V12エンジンが未だ朽ちることなく転がっている・・・・