小笠原へのもうひとつの道
先日、絵葉書を戴きました。
ありがとうございました。
ここが事務所です。旅客、貨物の申し込み手続きはここで行います。

対応して下さった所長の森田さんから頂いた名刺は樹脂で出来ており、小笠原から引き取ってきたペットボトルを再生して作られた旨が書いてありました。スゴイ!船上の名刺交換にも耐えそうです。
共勝丸を離れ、警察署前のバス停の前の茶色い建物の2Fが株式会社共勝丸の事務所になります。
・付近地図 Yahoo ! MAPS :事務所をマークしてあります。
先日、父島より帰ってきた館長を迎えに月島に行きました。夏休みということもあり、家族連れ、大学生で旅客は満室だった様です。最後は皆さん仲良く写真撮影してました。

以前、Apa−Netにリンクして頂いた共勝丸事務所を訪ねる事にします。 
共勝丸に乗ってみようと思う貴方へ・・・・


共勝丸の乗組員の方々はとても気持ちのよい海の男達で、フレンドリーでした。
今でもたまにお会いする時が有りますが、覚えていていてくださり、嬉しい限りです。
食堂には乗船した皆さんの写真を集めたアルバムも置いてあります。

島民も揺れを敬遠する人は多くて、実際乗った事のある人は少ないのです。私の時は揺れも少なく、予定より早く着く位でしたので、非常に恵まれた航海だったのでしょう。

それ以来私は共勝丸のファンとなり、同時に布教家となりました。島に何週間もいる、俗に言う”島プー”達を共勝丸に乗せるのです.初めは揺れを心配して悩んでた奴も、後から聞くと最高に楽しかったと言うお便りが全国から続々です!?ぜひ乗ってみてください。

・出港時刻には余裕を持って、出港日の昼の事も確認しておきましょう。
・船に弱い人は酔い止を。おやつ,飲み物もぬかりなく。
・丸二日の浮世離れした時間が発生します。海を見てれば退屈しない方はイイですが、読み物、音楽等も用意しましょう。
・あと、休暇に余裕が無い人は、慎重に船を決めましょう。

おかげさま?であちこちで共勝丸が取り上げられてメジャーになりつつあります。これまでの様にのんきに構えていると乗船予約が取れない事もあるかも知れません。

共勝丸は今日もどこかを力強く走っています.このページでそんな光景に思いをはせてもらえれば、彼と私はとても幸せ物です。


お問い合わせ先。
東京事務所:03−3533−2671

小笠原では民生委員でもある木原氏が応対してくれます。
父島船客待合所事務室:04998−2−2390
小笠原出張所:04998−2−3525
埠頭現場事務所:04998−2−2391

運行スケジュールなどはHPをご覧ください。

・付近地図 Yahoo ! MAPS :事務所をマークしてあります。共勝丸はその前の岸壁から出ます。
共勝丸HP   (株)共勝丸



共勝丸関連書籍
 amazon、セブンドリーム辺りで検索してください。

●スロートラベル フェリーボートで行こう!  \1700   東京書籍 ISBN4−487−79783−7

目的地までゆらゆらと進む船旅を主旨とし、日本の定期航路、国際航路に乗り込み詳しいレポートとカラー写真で、
読んでるだけで船へ乗ってのんびりしたくなる一冊。
この本にに共勝丸が16ページに渡って紹介されています。共勝ファン必帯!私のサイトなんかより詳しいので
是非ご覧ください。




●ブルーガイド てくてく歩きG 伊豆七島小笠原 \1060  実業之日本社 ISBN4−408−01808−2 




●アウトドア雑誌 BE-PAL 2004年5月〜7月号  エッセイ シェルパ斉藤の旅の自由形
バックパックを背負い世界中を旅するライター、耕運機で日本一周などで有名なシェルパ斉藤氏が共勝丸乗船。
午前中出帆し夜は羽田沖?何故かラジオ出演依頼の電話!?うねりの影響で船は予定通りに進まず・・・怒涛の太平洋航海記。
小学館のバックナンバーは売り切れの為、新刊収録を待つかアウトドアショップ、ユース等で閲覧してください。
 
 拡大します↓



●イカロス出版 日本全国たのしい船旅 \1524
日本のフェリーを楽しく紹介したムック本。国内の様々な旅客船をあらゆる角度から取材。レストランのメニューや裏方さんの仕事をカラーで解説。

貨客船長距離航路おがさわら丸がTSLも含め大きく取り上げられているが、共勝もちゃんと紹介されている。




父島の共勝岸壁もさる事ながら、同様に大変狭い月島岸壁に着岸する術を目の前で見せてもらう事が出来ました。見ているこっちも力が入ってしまったくらいギリギリなのですが、共勝丸は静かに月島岸壁に着岸。その熟練の腕に改めて感心してしまいました。

最後の操舵室見学を終え,船長に丁寧に挨拶して下船。
今回の航海は一年に何度かの、なぎ航海だったとおっしゃってました。
海が時化たときは、何日でもかかるそうです。

半年ぶりに東京へハシゴで上陸。自身、内地に帰ってきた現実をまだ飲み込めてないんですが・・・

月島からは、前の道路に東京駅行きのバスが走っています。最近では大江戸線も走ってます。

私はもう一人の方が車を積んでおられたので、それに乗せてもらいました。
こうして私の共勝丸の旅は終了しました。いろんな方にお世話になりました。楽しい船旅をありがとうございました。
廃車が下ろされてゆきます。
見ているだけでも緊張します。
錨を揚げ、混雑した航路に合流すると、この船旅も終わりに近づいてきました.

共勝丸もおがさわら丸と同じように東京湾西航路をたどり、レインボーブリッジをくぐりますが、おがさわら丸が着く竹芝桟橋は通過し、その奥の月島の岸壁に曲げて行きます。

月島は竹芝の向かいにあり非常に近い所に有るのですが、建物の陰になってお互いに見ることが出来ません.
帰ってきました。いよいよ入港です。
東京湾の朝です.
共勝丸は昨夜のうちに東京湾に入り、沖にアンカリングしたようです。

朝焼けはきれいですが海の色が変わっていました.
周りにも貨物船がいっぱい。
二回目の夕暮れです。島陰が見えます.あの島は三宅でしょうか?
この日もずっとなぎ。
二日目の昼下がりに八丈島を通過します。おがさわら丸より島に近い航路を取ります.携帯電話もほんのわずかの時間使えます.
自動操舵のため、航海士さんも余裕があります。。
前も上も真っ赤です.
一晩目の夕暮れです。海は相変わらずなぎなぎです。
父島へ向かう黄色いタンカー”八幡丸”とすれ違いました。ご安航を。
手を振っても見えないかな?
ブリッジ、操舵室です。船長、航海士さんが交代で入っておられます。一声挨拶して快く入れてもらいましょう。(ブリッジは基本的に緊張の空間です。節度ある態度と訪問時間を)

私もお邪魔させてもらい、海の話をたくさんして頂きました。そればかりでなく夜の東京湾進入を見たくて、夜3時にもお邪魔してしまいました。
双眼鏡を片手に、あの船はなんですか?って色々教えてもらいましょう。
視界の妨げにならないようにしましょう。
少し見づらいのですが、お風呂です。家庭用のステンレス風呂がはめ込んであります。

いつもは船客は東京入港前日のみの使用らしいのですが、今回は旅客が2人なので、水の余裕もあったのでしょう、二晩とも入浴させて頂けました。
昔の海水風呂ではなく、勿論真水です。
ここが食堂です。食事の時間になるとぶあつい眼鏡のコックのおじさんがドアを”ゴンゴン”とノックして”めしだ”と東北なまりで呼びに来てくれます。(おじさん下船の噂が・・)

食事は船員さんの賄いと同じメニュー。おかわりも勧めてくれます。浅黒い海の男と同じ飯を食ってるとここでも船との一体感。皆、無口な男たちなのですが,夜ここで呑んでると人懐っこく話し掛けてくれます。東北弁を全て聞き取るのは大変ですが、その顔には、純朴な人柄がにじみ出ています。

乗組員は皆、本当に親切ですよ。
食堂は夜も電気が灯されています。
私は遅くまで呑んで、おなかが空いたので、ご飯をもらって醤油かけて夜食としました。オヤスミ。
ご飯はジャーからどうぞ。
これが客室です。4人部屋が2つと船員室を転用した1人部屋が1つ有ります。自分のベットがもらえるのはおが丸二等とずいぶん気分が違うものです。

今回は私とイルカの研究員をされている男性の方1人の二人だけでした。長旅ですのでルームメイトには一番に挨拶しましょう。きっと旅が楽しくなりますよ。

部屋にはテレビ、ビデオ、冷蔵庫が整ってます。船内には自販機等無いので、酒、ソフトドリンク、おやつ等自分でしこたま買い込んでおきましょう。あと、時間がたっぷりあるので、ひまつぶしグッズも。私は酒と文庫本でしたが・・・
夜は丸窓のカーテンを閉めましょう。
島が遠ざかって行きます。これぞ貨物船という音に酔いしれながら一杯。最高です!
一番上のデッキです。
すぐそこは海です。
朝10時ごろ出港予定だったのですが、貨物積みつけが早く終わったらしく、じゃ、出ましょうか・・と9時半頃出港です。この日、藍より青き海と空。最高の天気の中、未知なる航海の始まりです。
(ホントは昼頃出港だった・・友達が出るって!と呼びに来た・・聞かれなくても自分の所在、携帯番号は必ず伝えておきましょう!)

船の最後尾に自分が位置、それより前に貨物スペースが有る貨物船の高い位置から見ると、曲がる時の感覚も車とは違い、気分はもう乗組員。さあ、あと二日,逃げも隠れも出来ません!!何しようかと考えるとほほが緩んできます。私は早速ビールで乾杯!!
ちなみに
出港日のお昼は出ません。何か用意しましょう。船内ではお湯ももらえます。

貨物デッキより前へはご遠慮下さい。
おが丸は明日出ます。東京に着くのは同じ日です。
父島に着いた共勝丸が貨物積み下ろしをしています。島の建設会社が発注した資材や、プロパン、燃料等が降ろされていきます。.この後母島に向けて出港するのですが、共勝丸では2000円で母島に渡ることも出来ます。
島でのスケジュールに余裕のある方は、帰りの母島丸とくっつけて利用してみたらいいかもしれません。

東京行きには、島から出た産廃、リサイクル出来る物、廃車などが積み込まれます。

貨物として車、バイク等の料金も設定してあるので問い合わせてみてください。
共勝が入っているとうれしいものです.

第二十八共勝丸は、東京と小笠原諸島の父島、母島を結ぶ貨物船です。島に建築資材、車両、コンテナ等を運び、島からは不要になった物を搬出しています。島で廃車するのも共勝丸に頼みます.(島では”ポンコツ車搬出”と公的に呼ばれている・・・)
この水色の貨物船、どこから見ても”かもつせん”なのですが、4+4+1の9人の船客を乗せるスペースが有るのがこの船の特徴です。

運行は基本的に7,8日に一度の不定期、時間は48時間前後、おがさわら丸が1泊2日の所を2泊3日かけて走ります。運賃は税込み18000円。しかも全食事付き

何時に出るかその都度決まるので、ちゃんと聞いておきましょう。父島から乗った私は、父島営業所長の木原さんにしっかり教えてもらいました。貨物積み次第、10時頃・・と・・?  さあ、東京は月島に向けレッコ(船用語でLet`Go)です。
第二十八共勝丸
小笠原に行こうと思い立ったとき、交通手段をどこで調べますか?
旅慣れた人はJTB等の月刊時刻表をめくったり、経済的に余裕のある方達は旅行会社に行く人もいるでしょう。

最近ではインターネットを使って情報収集する人も増えてきています。ネットは自宅に居ながら、写真付きで自分のほしい生の情報が手に入るので、とても便利です.
検索サイトなんかで検索の結果、ほぼ”おがさわら丸”に行き着き、おが丸に乗ることが出来ます。

そんな中,インターネットから出てくる小笠原情報の中の一部に、又、本屋で手に取れるガイド本の中にだけ出ていて、決してぶ厚い時刻表には出ていない小笠原へのまぼろし航路があります。

小笠原在住民もこの特異な船の存在は知っていて、乗ってみたいとの声は多いのですが、休暇の日数の関係や、揺れへの不安から敬遠されがちで、いつもの大御所”おがさわら丸”に乗って内地へ向かうのです。

島民でも内容を知っている人は意外に少ない、伝説の様に伝えられる船、”第二十八共勝丸”に、平成11年9月に父島より東京に向け乗船しました。その写真をここでご覧いただきたいと思います.